福島県三島町観光協会公式サイト 奥会津三島町
お知らせ

三島町の民話が絵本に

 

三島町には古くから伝われてきた民話が多くあり、志津倉山にまつわる「かしゃ猫」も民話の一つです。

この度その民話が絵本になることが、福島民報新聞にて発表されました。

絵本は町内の子どもたちへの配布や昔語りイベント等で披露されるそうです。

 

 

以下、福島民報新聞の記事です。

 

奥会津三島町で古くから語り継がれてきた数々の民話が一冊の絵本になる。地元の年配女性らが人口減少が進む町の伝統文化を次世代に残し、子どもたちに郷土愛を育んでもらいたいと立ち上がった。

散逸しかけていた文書記録を基に絵本を製本した上で町内の幼児や小中学生に贈り、親子の読み聞かせに活用してもらう。

 

 

絵本制作に取り組むのは、町内の語り部サークル「ちゃんちゃんこ」の会員約十人。民話は道徳の教えや生活の知恵、自然災害への教訓など現代の若者にも役立つ内容が多く、「忘れ去られかねない古里の文化を未来に残したい」と計画を温めてきた。

 

これまでの調査で、町内には一九七〇年代後半に首都圏の大学生らが町内の高齢者から聞き取って書き留めた文書記録が複数残っていることが分かった。

昔話や伝説、わらべ唄など百数十種類が記録されており、この中から五十作品を厳選して絵本にまとめる。

 

挿絵を付け、九月ごろに製本する。五百部作って町内の幼児や小中学生ら一人一人にプレゼントする。

昔語りのイベントや、JR只見線の企画列車内でも披露する計画だ。

 

町によると、民話は近年、町内の家庭で語られることがほとんどなく、年配の語り部がほそぼそと伝えている。

ちゃんちゃんこ顧問の五十嵐七重さん(73)=同町西方=は「民話には若者にも共感できる内容がたくさん含まれている。

親子で民話に触れ、思いを語り合ってみてほしい」と期待している。