毎年2月12日に町内の数地区では「山の神講」が行われています。
山の神講とは、一年間無事に山仕事が行えるようにと山の神様に祈願する行事です。
川井地区での山の神講を紹介します。
川井地区では松音寺の脇から杉林を登ると山の神様が祀られており、全員で参拝します。
川井地区での山の神講ですが、当元の早見帳によると大正11年から続いているようです。
早見帳にはその年の山の神講に向けて提供されたものが書かれています。
例えば、「豆腐四拾弐丁・代金壱円拾八銭、醤油壱斗・代金弐拾銭、砂糖四・代金、、、、」などなど。
また、その年ごとの出席者の名前が記されています。
平成24年からは私も声を掛けていただいていて、ほぼ毎年出席しています。
山仕事を行うことが少なくなっている現代においては、正直なところ参拝の意味よりもその後の直会(飲み会)の方がメインに。。。
ある方の話では、「2月12日という一番冬の厳しい時期に地区住民が集い、この冬をみんなで乗り切ろうと酒をかわし楽しんだ」というのも山の神講の目的の一つだったのではと。
ただの直会(飲み会)も100年近くも続けば、立派な歴史ですよね。