三島町川井地区でのサイノカミの様子を紹介します。
川井地区サイノカミの様子 → 平成27年・平成26年・平成25年・平成24年
「ご神木迎え」と言い、サイノカミに使用する杉の木を切りバンバ(サイノカミを立てる場所)へ運びます。
今年はバンバから遠くなくまた道路すぐ脇のご神木だったのですが、バンバ・道路から遠い場所だと運ぶのが大変な作業となります。
ご神木の先には柴を藤でしっかりと結束し、折れないようにします。
バンバまで運ばれたご神木にワラを4人二組で巻き付けていきます。
集会所で作られたオンペイを、ご神木の最上部のワラの中に差し込みます。
ワラを巻き終えたら、梯子を使いサイノカミを立てます。
息を合わせ少しずつ立ててゆきます。
男性約15人がかりで30分以上かけて立ち上がります。
無事に立ち上がった後はオンペイの向きをアキの方角へと向けるため、サイノカミを回して調整します。
五穀豊穣と書かれた白扇と幣束。
最後に二礼二拍手の後、空に向かい三度「ヤー」と声をあげ、終了です。
地区内の伊豆神社よりご灯明を受けてサイノカミ脇の祭壇に灯します。
7時に区長、宰領、消防班長、厄年の方々によってサイノカミへの点火です。
昔はサイノカミの燃え方によりその年の作柄、運勢などをうらなったようです。
今年は日中に雪も雨も降らなくワラが濡れず、点火時に風もなかったため、キレイに燃えました。
オンペイが落ち火が落ち着くと、サイノカミの火を使い餅やスルメを焼いて食べながらみんなで話をして終了、、、といった内容が川井地区のサイノカミです。
町内各地区でサイノカミは行われていますが、地区ごとにサイノカミ(形、作り方、儀式、風習)は異なります。
ただし、古くから町内各地区に伝わりとても大切な伝統行事であるということは全ての地区において同じです。
皆さまにとって無病息災・五穀豊穣・村内安全でありますように。